【No,No,Yes!オリジナルだるま】
ご存知の方も多いと思いますが、No,No,Yes!では12月初旬に「ダルマ」を新調し直営店やアトリエに飾っています。
ノーノーイエス東京本店の近くにある新宿花園神社で毎年秋に開催される商売繁盛を祈願するお祭り「酉の市(関西では今宮戎神社えべっさんが有名ですね)」があります。
その酉の市では 大きな福をかき集めれるように という験担ぎで熊手が売っていて、年々大きい熊手に買い替えていく習わしがあります。
10年くらいは続けていたのですが、どんどん大きくなる熊手に置くスペースが難しくなっていき
そろそろなんとかしないといけないな~と思っていたところ花園神社オリジナルのダルマとたまたま目が合い、(ダルマなので最初は目が無いのですが)
4年前に熊手から花園神社の赤ダルマに変えました。
一昨年はカスタマイズ黒ダルマ。昨年はダルマ産地の高崎ダルマ職人さんに特注して白無垢だるまにひとつひとつ真っ黒墨でNo,No,Yes!のロゴやアイテム名を一筆入魂して頂いた白無垢ダルマ。
赤→黒→白ダルマをリリースしてきました。
そして今年…
【燻し銀の輝きと出会いについて】
建築インテリア系の大きな展示会にこの春行ったところ、いつも姫路店から見ている「姫路城」がデカデカと大きくバナー掲載されているブースを見かけ、話しかけたところ姫路の「光洋製瓦」さんとの出会いがありました。
そこから姫路あるある話で盛り上がり、実は世界遺産である姫路城に使われている瓦、しゃちほこ(鯱鉾)を手掛けられていることを知りました。
瓦素材の可能性を広げるために小さな鈴をはじめホテルのエントランスに小さな瓦パーツの連作なども造られているのを見て、堅牢で強固な素材をここまで繊細且つ流れる様な曲線を再現できるのかと瓦の持つ可能性を感じました。
【瓦技法でオリジナルダルマが造れるんじゃないか!?】
今年のだるまは例年とは全く異なる、姫路城の瓦と同じ素材で唯一無二の造形を実現してもらうことになりました。
土を原料とする粘土瓦は様々な技法で制作されており、その中でもいぶし瓦は耐久性が優れていて独特ないぶし銀の光沢となんとも言えない色のグラデーション。
少なくとも私が見てきた瓦とは色味やグラデーションに一線を画すほどの違いがあり、この言葉で言い表せない深い色味は瓦を焼き上げる最終工程で瓦に炭素膜(いぶし銀)を張る事により独特ないぶし銀の光沢と艶が生まれるそうです。
一つ一つ絶妙に色や表情が変わり、出来上がるまではどんなものになるか分からないというのも「燻し瓦」の特徴でもあり、私たちの得意とするレザーにも通ずる有機性があると惚れてしまいました。
【世界文化遺産・姫路城の燻し瓦】
製造過程の工場見学も含めてNo,No,Yes!姫路メンバーと「光洋製瓦」さんへ
光洋製瓦さんのある兵庫県姫路市 船津町周辺は”銀の馬車道”と呼ばれており
かつては一帯に多くの窯元が生まれ、瓦の一大産地として名を馳せました。
光洋製瓦には鬼師(おにし)という城郭や寺院建築の鬼瓦など装飾的な瓦、いわゆる「役瓦」を作る職人が光洋製瓦さんに在籍しており1つ1つ手作業で丹精を込め制作されている実物の鬼瓦、しゃちほこを拝見した際にはその造形に圧倒され思わず「おぉ~」と声が出てしまいました。
世界文化遺産・姫路城の平成大改修の際には、瓦・しゃちほこ(鯱鉾)を手掛けられたその高品質で非常に高い技術力を活かし、いぶし瓦の技術を日常生活にも取り込めるようにと作ったプロダクトラインの「KOYO IBUSHI」で燻し銀の輝きを世界へ発信もされています。
【このダルマさんは転ばないけど鏡文字で天地逆転】
そしてココからが僕らのダルマの話になります。
皆さんが思いつくだるまはごくごく一般的な顔が一つの物だと思いますが、今年のオリジナルダルマは前後に顔があり、かつ天地逆転でNo,No,Yes!ロゴを鏡文字に反転し上下も逆転しています。
パッと見たときにはNo,No,Yes!ロゴには見えませんが〈だるま自身が鏡で見た際には正位置のYes!やNo、に〉、Noの顔は天地逆に見えますがそれは僕たちが見た場合で〈Noのだるま自身からすると僕たちが天地逆に〉見える構造。
イエスなの?ノーなのか???これがホントのノーノーイエスです。
【おもしろきこともなき世をおもしろく】
とは高杉晋作の言葉。面白くない世の中でも、自分の気持ち、考え方次第で面白いものになるという意味であります。それをYesなのかNoなのか”と捉えるのは、見る人次第という意味も含んで鏡文字、天地逆転にしています。
そして日本の縁起物としてよく知られるダルマは何度転んでも立ち上がる七転び八起きの精神。転んだら逆様に顔があったらそっちの顔して生きていけばいい。
しかししかし今年は瓦の素材なため重厚かつ堅牢で一転びもしない、どんな苦労や困難にも挫けない不撓不屈の願いを込めております。
【煙を放つダルマは魔除け願掛けにも】
このダルマは縁起物としてだけじゃない!
写真でお気づきの方もいらっしゃると思いますが、だるまが乗るお皿も付属になっており、だるまの目部分には穴が空いています。
そのお皿と穴は単なるデザインではなく三角お香、パロサント置きとしてもお使い頂けるようになっています。
お香をお皿に置きダルマを被せる事により目から煙が排煙されるので、本来の三角お香であれば火が進む速度も速く煙も短時間の間に広がりますが、このだるまで覆うと時間をかけゆっくりと煙が排煙される仕組みのため、香りの広がり方もゆったりでマイルドに。
そして、豆知識として煙は場所を浄化する効果があるとされており、ダルマとしての魔除け願掛け煙の浄化で運気UPするかも!?…しれないですね。
現在ではありとあらゆるモノがネットで簡単に手に入ってしまう時代ですが、日本伝統の素材や技術は、やはり世界に誇れるものだなと実感しながらこの素晴らしさを皆さんにも知って触れてもらいたいなと心から思います…
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12月1日(木)リリース
Yes!No?ダルマ〈いぶし銀〉
・東京店、姫路店、仙台店
・オンラインhttps://www.nonoyes.tokyo/items/69391752
・price:¥22,000(tax in)
各店にディスプレイとして置いておりますので是非ご覧ください。