福野礼一郎様との出会いは今年の4月。
緊急事態宣言直後でしたがノーノーイエス東京本店は通常営業していました。
「通常」と言っても週休2日、水~日曜の15:15~19:19、4時間4分!
もとから時短営業でしたのでコロナ禍はさほど影響はありませんでしたが
目の前の明治通りは「通常」 の人通りではありません。
新宿から原宿にかけての飲食も物販もクローズしていて
人っこ一人歩いてない閑散とした様は「通常」ではなく「非日常」。
今年に入り羽田空港への航路が変わり北参道あたりは明治通りの真上を通過しています。
人のいない風景に空を見上げれば意外に近くに飛行機が10分おきに飛んでくる。。。
そんなSFみたいな非日常に福野様がご来店くださった。
まだ少し涼しい季節 ジャケットの下に半袖のTシャツを着て、オーダージャケットに使用するスカーフや、参 考用のブック、タブレットを持参してお越しくださった。
お話しさせていただくとレザージャケットへの情熱がひしひしと伝わり、デザイン、機 能、ストーリー、こだわりの詰まったジャケットをお仕立てさせていただくことに。
そして話も盛り上がりお仕事で執筆業をされているとお話してくださった。
現在はゲンロクの中に”昭和元禄”という特集ページを持たれていている。
宣伝や外から見た取材、ではなく体験ベースの特集記事で “車雑誌の特集”というところからは意表をつかれるような特集。
神殿首都圏外郭放水路、ノンアルコールビールの旨さの秘訣、ブラスバンドなど取り上げる内容は多岐に渡る。
著者の好奇心、向き合うものに対する情熱が伝わりついつい読み進めてしまう特集ページになっています。
それだけあってゲンロクからこの特集ページだけをまとめたエッセイが2冊も出版されている。
(車関係の福野様の著作は60冊以上あります!)
そんなご縁もあり今回ノーノーイエスレザーテーラーををご紹介いただけることに…!
しかも見開き2ページも!!
私が生まれたときも4歳になるのを待ってすぐ革のライダースとジーンズを買ってくれた。
以来60年、それがずっと私の制服だ。
レザーライダース歴60年の福野様が語るライダースへの思いと熱意。
積み重ねられた経験からくる、説得力。
5セントのバーガー、禁酒法、ヒンデンブルグ号、クライスラー、ロングボード、オーソン・ウェルズ
過ごした時代は違えど、
映画のシーンを想像してしまうほど、惹きこまれる文章。
マーロン・ブランド*主演の「乱暴者(”The Wild One”)」
*ゴッドファーザーのあのひとです
この映画以降に、いわゆるライダース がファッション・アイコンになりました。 (それまでは実用ウエア)
マーロン・ブランドといえば「欲望という名の電車」「波止場」もオススメ です。
さておき
肩幅も身頃も袖丈もあつらえたようにぴったりだ
ライダースでは「背中がだぶついてカッコ悪いが本人だけは気づいていない」
腕の下に切り返しがあるので大きく腕を動かしても丈がつったりしない
オーダー体験をしないとわかり得ない、経験として着ていないとわからない
ビスポークの話。
他店のスタッフから “なんだか、完成したモノと着ている姿を見たくなってしまいました” という感想を聞き、顔が綻んでしまいました。
仕立て上がり最終フィッティングの福野様とっても似合ってました!
サイズはもちろんカスタマイズされた裏地やボタンなど
ご本人の意向がすごく反映されていて第二の皮膚のようにピッタリ。
雑誌に執筆されたご自身のヒストリーも仕様など随所にコダワリとして宿っ
ています。
後半は、どこにも載っていないようなノーノーイエスの裏面史が掲載されています。
非公開の秘密基地である東京ラボラトリー内の写真も!
ぜひぜひみなさま、ご一読くださいね。
ちょっと照れくさい写真(私写ってます)もありますが。笑
〜〜10本は履き潰したリーバイス同様、なにひとつ残っていない。
でもこのライダースは着れなくなる日まで着ていたいな。
GENROQ(ゲンロク) 2020年11月号 (株)三栄 1986年に創刊。
主にスーパーカーや、その他の輸入車に関する話題や情報を取り扱う雑誌。
車好きであれば知らない人は居ないと言っても過言ではない、ファンに 愛され34年続く月刊誌。
全国の書店にて発売中。
ノーノーイエス東京本店・姫路店・銀座店・松屋銀座店では特集ページの見本誌を置いております。
福野様のヒストリーと共に是非ご覧ください!
お越しになれない方はアマゾンで!
http://urx3.nu/w7Kd
そして福野様の最新作「福野礼一郎のクルマ論評5」が10月中旬に発売となります。
車に明るくない私ですが、福野様の筆読みたさに購入予定です。笑
こちらもぜひご確認くださいね
https://motor-fan.jp/article/10016396
ではでは。
<ノーノーイエス東京ラボラトリー 宮原ミク>