革の季節に / イタリアン・ブライドル「スノー」入荷

元々の革色がわからないほど、白く積もった蜜蝋(みつろう)。

使うほどに「雪どけ」のように、どんどん地の色が見えてきます。経年とともに、ピカピカになって現れる光景に不思議と笑顔になり、思わず気分が高揚することでしょう。

 

実際に
手にとったとしてもはっきりとしない革の色。

想像していたとしても予想を超えるほどの色の差への驚きと、さらにどんどん姿を現す革の色への期待感。

「育てる」醍醐味、ぜひお楽しみくださいませ。

 

※右側が革の色です

 

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ロングウォレット    ¥31,000
ショートウォレット2.0 ¥24,000
カードケース         ¥12,000
すべて税込

銀座店、吉祥寺店、オンラインショップで販売いたします

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所作シリーズでお馴染み「ブライドル」のイタリア革版、と表現できますが、異なる魅力や生産背景など下記3つに分けています。所作では珍しいイタリア革なこともあり、ぜひぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

イタリアのトスカーナ州にあるコンツェリア・ラ・ブレターニュ社製のイタリアン・ブライドルレザー。植物タンニンなめしの牛革に分厚くロウ引き加工(表面の白)を施しています。

このトスカーナ州では紀元前より植物タンニンなめしが行われていたとも伝えられているほどです。鞣し*に適した気候風土や川の水質の恩恵を受けて、上質な革を世界中に供給しています。世界的に名高い著名なタンナーが軒を連ねる地域でもあります。
*鞣し(なめし)・・・動物の皮から革にする加工する工程であり、食用の副産物である皮を余すことなく活用しています

 

なぜイタリアの革といえば、本場感?があるのでしょう。

ハイブランドのバッグや財布、靴など、多くの革製品にMade in Italyと表記されているのを見た覚えのある方やイタリアの革と聞くとなんとなくでも良い革というイメージを持たれる方も少なくないと思います。
先述の歴史も裏打ちしているとおり、何世紀にも渡って革職人たちが手法や技術を受け継ぎ、培ってきた生産背景があり、その世界最高品質の革に対する信頼こそが良い革であることを示しています。
例えば、日本の車。2024年上半期(1~6月)の自動車販売台数はトヨタが5年連続の世界首位です。選ばれ続けることは一朝一夕で得られることでは到底ありませんが、日本の車もイタリアの革も品質が信頼されているのではないでしょうか。

 

さらにコンツェリア・ラ・ブレターニュ社は
トスカーナ州だけで数千社ものタンナーがあると言われる中、トップクラスであるイタリア植物タンニンなめし革協会に属しています。協会は1994年に設立され、イタリアの誇る植物タンニン鞣し革を世界に広めるためのプロモーション活動と品質の管理・保障を担っており、現在19社のタンナーが加盟している非営利団体です。
加盟しているタンナーは、時間を惜しまず伝統的な製法で製造した良質な植物タンニン鞣し革を世界に向けて供給し続けています。また持続可能な社会を目指し、協会における10のマニフェストを下記のように掲げています。

 

・メイド・イン・トスカーナ
・しっかりと管理された品質
・メタルフリー
・なめし革を得るために動物を殺傷することはありません
・天然の原材料
・環境認定証
・社会的責任
・法規の順守
・労働倫理
・循環型経済

https://www.pellealvegetale.it/en/ HPより抜粋

 

植物タンニン鞣し(ピット槽なめし)
日本でも栃木レザー社、ここ姫路にも環境に配慮し手間暇をかけた伝統的な革の鞣しが存在します。
※ご興味のある方はぜひ下記タイトルのリンクよりお読みくださいませ

 

栃木レザー 「フルベジタブルタンニンレザー」「ピット槽なめし」 真似ができないひと手間

 

ヌメ革ができるまで / ピット槽鞣し 

 

イタリアの植物タンニン革ならではの、いい匂いがします。
普段革の匂いに慣れていない方でも、これが本場の匂いであるとご理解いただいても差し支えがないと確信を持って言えます。
使いはじめはバッグの中やポケットもいい匂いに包まれるほど。
慣れてきたら、使うたびに匂いをかいでみましょう。とても安心します。

※匂いをかぐ時は革に鼻をつけないように。距離感にはご注意くださいませ。

雪どけの光景に同じものはありません。
さらに、ショルダー革と呼ばれる牛の肩あたりの部位だけを贅沢に用いていることから一つ一つに表情がしっかりとあります。
いわゆる「トラ」という筋が多く走るのが特徴で、革らしい表情をしています。個人的には「トラ」が走る革は、いい革の証拠として認識しています。

本来、ブライドルレザーは馬具の安全性を高めるために強度や耐久性を求めて生み出された製法です。 イギリスで約2000年前に誕生したと言われているそうですが、現代では様々なタンナーがブライドルの特徴である表面の白いロウを試行錯誤のもと再現して、本来の用途に加えて経年変化をより楽しむことができる製法としても長く愛されています。

使ったひとにしかわからない表情が出たあとは
またさらに本来の革としての経年変化を味わうことができます。
植物タンニンなめし特有の、色が濃くツヤツヤになる経年変化です。まさに二度の経年変化が楽しめる素材なのです。

 

表面を走る「トラ」と呼ばれるスジがお分かりになりますでしょうか。これがまた、使い込んだ時にいい表情として残るのです。

 

グリージオ・・・グレー
ナチュラーレ・・・ナチュラル
ロッソ・・・レッド

※イタリア語でのカラー表記

 

グリージオはグレーというより緑がかっているため何色とも表しづらい色目です。使う前はグレージュ?茶色のように感じるスタッフもいました。濃い色なだけに、変化のギャップが一番大きいため、特に育ち具合を自慢したくなる色です。

ナチュラーレは、明るいブラウン。
スタンダードな色目だけに長く飽きずに育てられそうです。迷った時にお選びください。本来の革の経年変化を存分に楽しめます。

ロッソは、赤。
イタリア革の赤は美しく(勝手にそう思っていますが)霜降り肉のような表情からわかるように赤と白のバランスが絶妙です。また赤色の渋みがどんどん増すので、黒や茶に飽きた方や「勝負の赤」として取り入れるのもおすすめです。

 

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最後に、ケア方法を簡単に

白いロウがあるうちは何もしなくとも問題ありません。使いはじめからオイルなどを塗る、表面をブラッシングすると白いロウはとれますので、革の色が見えてからがおすすめです。それでも油分をしっかりと含んだ革ですので、ケアをしなくとも育っていきます。
そういう意味でも使いやすい素材(はじめての革製品としても)ですので、好みにあわせていただければ幸いです。

 

今から使いはじめると
12月ごろには、ほんとうの色を見れて
まだ残る白いところ(なごり雪?)と育ち具合を見比べていることと思います。

 

 

革の季節、どうぞお楽しみくださいませ。

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

nakabayashi

 

 

 

 

 

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営業時間  10:00〜20:00

 

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