昨年よりスタートした日本屈指のドレスシャツメーカー“土井縫工所“とコラボレーションしたシャツシリーズGiappone Camiceria
元々のはじまりはNNYが理想とするシャツを形にするには専門設備と高い技術力が必要で、どうしても納得するクォリティが生まれず表舞台にリリースが出来ないこと幾星霜…
ひょんな所で土井さんとたまたま出会いがあり、理想を伝えたところ「うちなら可能です」という心強いお返事を頂き、理想を超える美しさで仕立ててもらえたところからスタートとなっております!
今年は形のアップデートを行い、生地には日本の気候に適した真夏でも着用可能なリネン素材とウール素材を用いたシャツをリリースです!
〈THE・レギュラーカラー〉
色々なシャツ襟がある中で一番王道かつ鉄板の襟形状。
人生で一回はこの襟のシャツに袖を通した事があるのでは無いでしょうか?
一番シャツらしい形なのでスタイリングを迷う…という事もないはずです。
もちろん、ただのレギュラーカラーではなく見てほしいポイントは2箇所御座います。
1つ目は非常にコンパクトで小ぶりなサイズ感。
あまり大きいとビジネス感が出ますので、顔周りの印象を左右しない程度のサイズ感にしており街着として成立するサイジングになっています。
2つ目は着用時の襟の美しさ。
着用時にのっぺりとした印象にならないよう、台襟の高さと襟のカーブを日本人の首周りに合わせてフィットする絶妙な寸法で仕上げております。
それを実現するには後述のドレスシャツメーカー・土井縫工所の型紙技術と縫製技術。
一般的なシャツとは異なり、非常に運針が細かいのが特徴で3cm間に24針のステッチが通っていますので強度と高級感を生み出しています。
運針はステッチのピッチの事で、3cm間のミシン目の数を測ります。一般的なシャツの運針は、3cm間で15~18針位、ドレスシャツになると21~22針超えてそのゾーンとして認めれるようになります。
昨年の首周りがスッキリするバンドカラー*とは異なり、見た目の印象にも差が生まれますね。
*スタンドカラー=立ち襟の一種で、襟ではなくバンド(帯)のようになった襟のこと。
〈シルエット&サイジング〉
ゆったりボックスシルエットの1サイズ展開。
じとじとべとべとした蒸し暑〜い日本の夏にタイト&ジャストなシルエットは地獄としか言いようがないので、インナーを一枚挟んでもゆとりが生まれて風が抜けるくらいのサイジングにしております。
着用時のシルエットは横に広がりすぎないようにパターン&生地特性で縦に落ちるので、そこまでワイドな見た目ではありません。写真のように生地を広げてもらうと身幅がかなり広いのがわかるかと思います。
着丈は前後差をつけており、袖はノーカフスなので気温に合わせてロールアップしてもごろつかず着心地にも配慮しており
シャツでは珍しいサイドポケットをつけておりますのでちょっとしたモノを収納することも可能。
素材の詳細について
まずは1種目。リネン素材は
〈リネンのロールスロイス〉
生地/素材は昨年から継続の
“リネンのロールスロイス“と呼ばれたハードマンズ社のリネン生地を使用しています。
継承された伝統あるアイリッシュリネンの紡績技術によって作られた生地で吸湿・速乾・通気性に優れ、高温多湿な日本の夏に最適な素材となっており、上質なリネン生地がもつ特有のネップや節などの風合が化学繊維には無い、天然素材ならではの雰囲気を持っています。
リネンというとカジュアル・ガサガサした肌触りと想像する方が多いと思いますが、使用している糸自体がとても細く、毛羽立ちが少ないため着心地はコットンシャツ同等以上です。
着用ごとに身体に馴染み、選択ごとに柔らかい風合いに育っていきますので「着心地を育てる素材」となっています。
【ハードマンズ社】
1835年に設立されたアイリッシュリネンの紡績メーカー
ヨーロッパでも最高級の技術力を誇り「リネンのロールスロイス」「アイリッシュリネンの最高峰」と呼ばれたハードマンズ社。
2004年に大量生産の波にのまれ、一旦幕を閉じたが優れた紡績技術・原料調達ノウハウ・ブランドを継承し現代の技術も取り入れ新しくスタートしました。
主に仏ノルマンディ地方の原料で紡績した細番手のリネンは、今なお有名ブランドから高い評価を受けています。
そして2種目今期初リリースの
〈ウールの常識を変えるウール素材〉
“REDA ACTIVE”
REDA社の数あるラインの中でも機能性に特化した最新のウール素材。
ウールの本来もつ高機能(保温性、通気性、耐熱性、抗菌性、ソフトタッチ、UVカット、天然繊維)に、150年以上の経験、知識、技術を融合。
最先端の紡績と特殊な仕上げにより、毛羽が少なく上品な光沢とソフトな風合いが特徴。
数工程にわたる防縮加工により、メリノウール100%でありながら洗濯を可能にしています。
一般的にウールというと秋冬のイメージがとても強いですが、実は暖かい時期にも最適な素材です。
動物性タンパク質で比較的太い繊維はコシが強く、隙間を空けた織物を作ることができるので、風通しの良い涼しい生地が作れます。
以前は細いウールが少なく、トロピカルでも肉厚なものが多かったのですが、近年は細いウールが採れるようになりさらに涼しくなっています。加えて、強撚糸なので糸自体がとても細く触った時にひんやりした接触冷感とドライなさらりと涼しい生地に仕上がっています。
【REDA社】
1865年に毛織物が有名なイタリア北部ビエラ地区で創業され、150年を超える老舗生地メーカー。
原毛の調達、紡績(糸作り)、生地を織り上げるまで、全ての工程を一貫生産することで高い生産性を確立して高品質の生地を提供しています。
使用している生地はスーパー120’sウールでニュージーランドの3つの自社牧場から原毛を調達。
原毛から徹底管理しているため、安心・安全なことに加えて、高品質な糸により毛羽が少なく光沢のあるしなやかな生地を生産しています。
〈土井縫工所とは〉
1952年創業。世界1流ブランドや国内有名テーラーのドレスシャツを作り続け、年間18万着も仕立て上げる国内屈指のドレスシャツメーカー。
岡山県玉野市に自社ファクトリーを構え、熟練の職人の持つ技術と最新設備により1着1着丁寧に仕立てられています。
長い歴史によって積み重ねられてきたデータとテクニックにより日本人の体型に適したパターンを生み出し、量産では行われない高度な縫製テクニックを用いた1着を生み出しています。
専門ファクトリーならではの仕立ての美しさにも注目してください。
この技術力の高さを確認出来る箇所はサイドの両ポケットです。
〈スタイリングは??〉
シャツ自身がゆったりとしたワイドシルエットになっていますので
例えばボトムスをタイトorジャストにしてYシルエットにしても、
ワイドパンツを持ってきてIシルエットにしても良さそうです。
個人的には
先日紹介したショーツとの組み合わせが一番オススメ。
ショーツは子供っぽいと敬遠される人も多いですが、それはTシャツ+ショーツのヌケ感が一番の原因だと思うので
子供っぽさを中和するために長袖シャツのエレガンスさを持ってきてあげたら上手くハマるはず。
夏は一番下〜2.3個ボタンを留めてVゾーンを広くとって上げる着こなしが今の気分です。
Tシャツは色物を差しても良いですね!!
是非お試しあれ。
商品は下記よりどうぞ。
Giappone Camiceria “Regular collar” 〈REDA Wool – Charcoal〉 ¥44,000(tax in)
Giappone Camiceria “Regular collar” 〈Herdmans Linen – Black〉 ¥33,000(tax in)