京都・鴨川の ほとり
「京冰菓 あてなるもの」
令和6年5月15日(氷)12時オープン
旅先で垣間見た美しい景色
大切な人や久々会った仲間との他愛もない会話
この瞬間が続いて欲しいと願う、いつまでも
かけがえのない一時、魔法のようなヒトトキ
その一瞬を後々思い返せば一生を貫く大切なことだったりする
そんな美しき刹那を永遠にできればどんなに素敵だろう・・・
5月15日(氷) ~ 9月29日(日) の4ヶ月半
12:00~15:00の3時間
ノーノーイエス京都店奥・鴨川ほとり
納涼床シーズン限定で「かき氷」をはじめます。
え!?何故かき氷? 「あてなるもの」とは?
「レザーアパレル・ノーノーイエスが何故かき氷??」
驚かれる方がいらっしゃるのではないでしょうか??
理由は一つ、
「ここでしか味わえない非日常を体感していただきたい」
京都店に足を運んだことのある方はご存知かと思いますが、なんせ景色が美しい。
空間作りにこだわったこの鴨川を臨める京都店で日常を離れ特別なヒトトキを感じても
らいたい。
レザーは身に着ける毎に表情を変え、育ち日々変化を遂げる。
口に運ぶとフワッと溶けるかき氷は、その一瞬の変化を楽しむ。
レザーは一生もの、 かき氷は一瞬もの
相反するようではありますが、一生=一瞬の喜びは違わないもの。
今から1000年以上遡る平安時代のお話。
清少納言「枕草子」の一節に、日本最古と言われるかき氷の記述があります。
「あてなるもの」とは「高貴なもの」という意味。
当時、かき氷は貴族のみが食べることを許された貴重なものでした。
そんな特別な体験を清少納言ゆかりの地、ここ京都で実現できれば
どれだけの方々を思い出深く、思い入れのある時空に誘えることだろうか!?
夏のお昼間、燦燦と照らす太陽が
鴨川の水面をキラキラと輝かすマジックアワー
跳ねっ返しの光を浴びながらのかき氷は格別です。
そんな美しきシーン実装に向けて
ノーノーイエスかき氷プロジェクト「あてなるもの」はスタートしました。
幻の甘味で1000年の時を超えて再現したい
枕草子の記述では、細かく削った氷を新しい金属製のお椀にたっぷり乗せ、「甘葛あまづら」 と呼ばれる甘味料をかけていたそう。
原材料は諸説ありますが、厳冬期のナツヅタの樹液(未煎みせん) であり、それを煮詰めたものが「甘葛煎」となり幻の古代甘味料と呼ばれています。
京都店スタッフ・アヤヤが2024年2月に奈良女子大学での甘葛煎のワークショップへ参加しました。
甘葛煎製造にはかなりの人手と労力がかかり、大人が30人ほど居たにも関わらず丸一日かけて完成したのがたった120mlしか採取できない大変貴重なもの。
(まさに「貴なるもの」そのものを体感できた甘葛煎再現体験レポートは店内にてご覧いただけます)
糖度が高く甘みは強いものの、口に含むと甘さがスッと消えるというのが甘葛煎の
最大の特徴。
もしも現代で天然ものの甘葛煎を提供するならば10gで2万円くらいと言われる超高級品
であり大量生産もできません。
6月あたりから現代に復活させた甘葛シロップを使用したメニューを 限定食数ご用意できないか鋭意準備中です。
旧漢字の「冰」そして「あてなるもの」題字
甘葛のリバイバルやメニュー開発と同時並行で店先に掲げる暖簾、そしてロゴを創造するにあたり、せっかくなら同じ平安時代の書がいい!平安かな書の第一人者に毛筆で書いていただきたい!そんな思いを胸に根本知先生にご依頼することができました。
こちらの要望をお伝えしたところ平安かな書はもとよりお見世ならば江戸時代の寄席文字がいいのでは?と旧漢字の「冰」そして漢字から平仮名に移行する書体での右から読み「のもるなてあ」それぞれバリエーションをつくってくださりました。組み合わせを社内でいろいろとバランスを検証し当初夢想だにしなかったパーフェクトなロゴが完成しました。狛犬のような阿吽の配置で「冰」が左右に並びます。見世前に掲げる暖簾が唯一3連となり「冰_冰_冰」が文字として風になびきながら顕在化。風流ですね~♪
根本知先生
博士(書道学)。2024年、NHK大河ドラマ「光る君へ」題字揮毫および書道指導。立正大学、放送大学等で教鞭を執る傍ら、腕時計ブランド「GrandSeiko」への作品提供(2018年)やNYでの個展開催(2019年)など創作活動も多岐に渡る。無料WEB連載「ひとうたの茶席」(2020年〜)では茶の湯へと繋がる和歌の思想について解説、および作品を制作。近著に『書の風流 近代藝術家の美学』(2021年、春陽堂書店)がある。
フワッフワッ氷のために
・半貫目の氷の最適温度は?
・削る刃はどうすればいいのか??
・氷が口溶けまでの間に溶けないためにはどうしたらいいの???
そんな疑問を解消するべくかき氷シェイビング機械工場に見学に行って削り刃の調整の仕方を教えてもらいました。
幸いにも四条河原町近辺には10軒ほど氷屋さんがあります。一軒一軒訪ねてはサイコーにフワッフワにするための氷の種類、削り方などもご教示いただきました。
シェイビング機械にあった氷との相性でこんなにフワフワが変わるんだ~!
鋼ハガネとステンレス削り刃の違いでここまでフワフワ加減が変わってくるのか~!!
それはそれは驚きの連続でした。
実験を繰り返すことでシェイビング時の氷自体の最適温度も科学的に分析解が出ました。
それら全ては、そうフワッフワッ氷を実現するために。
極めつけは奈良の東大寺横にある氷の神様に祈願
「サイコーにフワッフワッかき氷ができますように!」
ちょうど桜が満開の境内。後押ししてくれてるみたいだ~
ちなみにこちらの氷室神社の絵馬は干支や馬ではなく「かき氷柄」です。
おみくじは、くじを引いた番号の氷おみくじを拝殿前にある大きな氷にのせると御神託が浮かび上がる独特の風習。
かき氷の発祥は平安時代の京都ですが氷池で厳寒に結氷させた氷を氷室に蓄え、翌年に平城京へ献氷させる制度がはじまったので「冰」発祥は奈良になります。
御朱印を授かる際に火打石を鳴らしお祓いしていただくことができます。この慣わしお心配りが粋だな~と。。。
私たちもあやかってかき氷をお客様にお渡しする際に火打石で火花を散らして「サイコーにフワッフワッかき氷どうぞっ!」なスタイルを画策中です。
五感で味わう『かき氷』
<味覚>
かき氷が美味しいのは当たり前です。どこの街にもあるかき氷屋さんの美味しさが80点だとすると私たちは初っ端から90点を提供できる自信がありますし、そうでないといけない覚悟で準備しています。しかし冬場でも営業されてるかき氷専門店はどこも人気ですごく美味しいです。そんな有名専門店さんはどこも100点満点の美味しさです。クラシックな安心感安定感を求めるのでしたらどうぞ老舗の専門店さんに行ってください。味勝負は到底かないませんが7月暑い夏本番迎えるころには私たちだって90点後半になるよう進化します。そんな真価のプログレスも楽しんでいただければ嬉しいです。味のみではなくラディカルでオルタナティブでエモーショナルな世界観を味わって欲しいと私たちは願っています。モノを売り買う「店」ではなく世界観を魅せる「見世」の深化を深掘っていきたい。
「生きることは食べること」とは意味深な言葉で『食べる』ことは味覚だけではありません。誰と食べるか?どこで食べるか?その時に漂う香りや聞こえてくる音、どんな会話をしたのか?などTPOにより美味しさや思い出、思い入れは倍増するのではないでしょうか。
<視覚>
高瀬川から入店されて、みそそぎ川床は鴨川から東山連峰を望める美しいロケーションです。季節によれば ツバメ、アオサギ、ヒレンジャク、トビ、オカヨシガモ、コゲラ、、、30種とも40種以上生息するとも観測されてる野鳥達にいったいどれだけ出会えるだろうか!?
あてなるもの平安時代は大和絵から琳派への移行期。
そんな風情を感じていただきたく黄金の革テーブルを私たちは自作しました。 金箔ですので徐々に掠れていく様は詫び寂びを愛でていただけることでしょう。選びに選び抜いた黄金のお盆に黄金スプーンのテーブルウェア。フワッフワッな削りたて氷の生触感を最高に感じていただける球体ガラス器。このまるで球体は他にも万能なんです。
「かき氷は好きだけど食べきれないんだよね~?」
そんなお悩みに
「お任せください!小サイズと中サイズご用意してます!」
「食べ終わる頃に器の下が液体状になってて汁んなっちゃう?」
そんなお悩みに
「お任せください!球体は保冷効果があるので他店のようにはなりません!」
「盛り盛りかき氷ってスプーンですくってくと絶対こぼしてしまうよね?」
そんなお悩みに
「お任せください!覆っているので飛沫拡散ほぼないです!」
そんな見た目だけではない合理性がこの球体ガラス器には備わっています。
それら全ての機能はフワッフワッな削りたて氷の生触感を最高に感じていただけるために。
< 聴覚 >
飲食スペースの正式名称は「 Bar del Mattatoio 」です。
時は1988年9月14日ミラノ・サローネの前身である家具見本市で伝説的なインスタレーションがありました。それは1970年頃に閉鎖された屠殺場跡地=Mattatoioで照明: アンリ・アルカン、音楽: オノ セイゲン、写真: ピーター・リンドバーグとゆう錚々たる面々が一夜限り夢のコラボレーション。廃墟となったMattatoio=屠殺場をマジカルな空間に変えました。この時の音源2曲(トラック#12.Genova、#13. It’s So Far to Go )が「Bar del Mattatoio / Seigen Ono」で聞くことができます。
同名タイトル曲である Bar del Mattatoio の楽曲が京都で最も美しく聞こえる音響空間になるようこのスペースは設計されています。中ほどの隠し扉であるミラードアが斜めに吸い込まれているのを不思議に思われた方もいらっしゃるのでは?音の響きをシュミレーション重ねて19度斜行させてます。建築関係者でしたら動くミラードアが斜めに取り付ける施工がとんでもなく難工事になるか想像に難しくないことでしょう。
このミラードアを斜めに引いて一歩踏み出せばBERLINER NÄCHTEに心躍ります。
ちょうど工事期間中にミラノであったLINEA PELLEとゆう世界最大級レザー素材の展示会に出張してました。合間をみつけて当時のMattatoio住所が書かれたチラシを片手に跡地の跡地を探し当てその場所でも「Bar del Mattatoio」楽曲を聴いて遠く離れた京都見世の難工事とともにかつてここであった伝説の一夜に想い馳せました。ようやく完成した理想的な音響空間はやはり「Bar del Mattatoio」がいいと切望しセイゲンさんにOKいただき名づけられました。カウンター天井を見上げていただくとこの空間ができあがった記念にいただいた30年前の「Bar del Mattatoio」ポスターが鎮座しています。ベロンベロンに酔っぱらったなら見上げてみてください、サイコー音響の証左を。
<触感や嗅覚>
トップノート・ミドルノート・ラストノートと変化する香り
「ザクッッ!」「カリッッ!」「ハニャッ!」「プニュッ!」「サクッッ!」
それぞれのメニューで食材の舌触り歯ごたえ感触も3回以上確変いたします。
座った感触もよりトリップしていただけるようアンティークチェアーをリペアメンテナンスしレザーにカスタマイズしています。またリズム振動が心地よいプロドラマーの椅子もレザー張りで自作しました。
そんな五感で味わう『かき氷』は美味しいだけじゃない
ここでしか感じれないスペシャルな体験を存分に味わっていただけます。
刹那=永遠
そんな
大切なヒトトキを
この夏の京都見世🍧是非!
スタートメニューは3種類
SPICY / FRUITS / SWEET
『 京冰菓 あ て な る も の 』
2024年5/15(氷)~9/29(日)
Open 12:00-15:00
Close Every Mon.Tue.
TEL. 075-744-1884
京都府京都市下京区和泉屋町162 ノーノーイエス京都見世奥・鴨川ほとり ← Goooooooogle map !
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※ 5/15~6/30をプレオープン期間とさせていただきます。
期間中はInstagramをフォローしてくださった方全員を対象に、1杯につき¥500割引させていただきます。
回数制限はございませんのでこの機会に是非たくさんお召し上がりください!!
※ ノーノーイエス京都見世は通常通り
毎週水~日15:15~19:19で営業しております。
定休日も変わらず月火がお休みです。