毎度おおきにサノです。
靴磨きやレザーケアを紹介してるウェブや動画は数あれど結局どれが正解なのかわからない情報飽和状態
それはなぜかと言うと「正解がないから」これに尽きる
レザーはケアせずガシガシ使っていく…それももちろん一つの正解で楽しみ方だと思うけれど
革の個性や状態を学び革を見つめ直して磨き愛でるこれが凄く楽しくて奥が深い
なので今回は革の磨きのスペシャリストの西岡ぺこさんをゲストに毎週土曜日放送のInstagramライブ「秘めごと」に普段はあまりやらないレザーサンダルのケアをお願いし出演してもらった。
・No,No,Yes!別注のTokyo Sandalのサンダルを持ってる!レザーサンダルを持ってる!
・とりあえずどんな革にも!とショップで勧められたクリームを塗ってる!
・ケアしたいが方法がわからない
と言う方には必見です。
※nonoyes_himeji のインスタグラムアカウントのIGTVより動画をご覧いただけます。
このブログでは電車内で動画見れない…インスタしてない!という忙しい方たちに向け動画のポイントをまとめ紹介いたします。
今回磨くのはNo,No,Yes!別注Tokyo Sandalさんの鼻緒がクロコダイルでできたレザー雪駄をスタッフが約1年履いたものを磨いていく。
-まず初めに日々のメンテナンスとは-
日々のメンテナンスは馬毛のブラシを使う ※お勧めはNo,No,Yes!直営店限定のHorsehair ブラシ ¥3,000(tax in)
やはりサンダルは砂埃などの埃が付着しやすくそれが革の水分や油分を奪い革のヒビなどにつながる
革にヒビが入るとなかなか修復しづらく最悪の場合使い物にならなくなってしまう。
その為にオイルを使う、ほんの少し指についてるかついてないかの少量を取り鼻緒に塗り込むこれで乾燥はバッチリ防げる ※No,No,Yes! Original Leather care cream
何も考えず履き終えたら全体を軽くブラッシングするそれだけでブラシに着いているオイルが革に補充される少し面倒ではあるがこれだけで劇的に違いが出てくる
どの革にも言えることだがブラシだけは間違いなく必須で極端な話ブラシのみの日頃のメンテナンスで見た目もグッと変わってくる。
No,No,Yes!のHorsehairブラシは豚毛のように硬くも柔らかすぎることもなくちょうどいい…
埃をはらい、オイルを伸ばし、ブラッシングのみで毛についたオイルを補充してくれます。
これは全てお持ちの革製品共通です。
※お求めはお近くのNo,No,Yes!各直営店舗にお越しいただくかお問い合わせください。
-そしてケアを始める-
早速まずサンダルのケアはその物の一番ダメージが出やすいところからケアをする
今回使用するレザー雪駄の場合足を置くところの一番端の外側部分いわゆるコバと呼ばれる部分と足を置くフットベッドからケアを始める
コバ部分は乾燥したり物に当たって擦れて毛羽立ち芯の色が出てくるのでまずその部分の毛羽立ちを抑えるためにホームセンターで売ってるような紙やすりで削る、毛羽立ち方によって使う番手は変わるが今回使うのは#320番を使う
紙やすりを少し水に濡らしながらコバの毛羽立ちを寝かしつけるイメージで擦る
その後補色と保護のためポリッシュを使う、これは勿論靴クリームでもOKだが成分としては主に蝋分と少しの油分
油分は革の中に浸透するが蝋は革の表面に残るそれにより捕食と保護を行うので今回の雪駄にはポリッシュが効果的である、そして今回使用したのはオンラインなどでもお買い求めいただけるSAPHIR Noirを使用した。
このポリッシュを指先に少量のせ優しくコバを擦り色をのせる
これだけでもかなり綺麗になる
お持ちの革靴でも同じ方法でケアできます。
-次に日々の汚れを取り除く-
まず汚れの種類として砂埃や雨、水だが一番大きいのは足を置くところのなので足から出る油脂
これを取り除いていく、まず使用するのは革用の油性クリーナー
よくクリーナーと呼ばれるものは主に水性のものと油性のものがあるがまずは油性
(油性クリーナはあまり販売されているところが少ないが今回磨いてもらいた磨き座 Heritageで購入可能です、その際磨くものも一緒にご提示いただけるとその革におすすめのの物やケア方法も教えてもらえます!)
水性のものは革に浸透しよく汚れをとってくれるが奥まで浸透すると毛穴が開きそこを擦ると革が荒れ後から入れた保護に必要な蝋分までも中に入るため光沢が出にくくなりあまり良しとはされない。
なので油性のクリーナーといらないTシャツを用意し
いらないTシャツの生地を切り取り、指に巻き付けその指で少量のクリーナーを取りフットベッドをくるくる優しく回し汚れを浮かしてその後縦に擦ることにより汚れを拭き取る
これを行うとすぐ生地に今までの汚れがつき取れているのがわかるので綺麗な生地の面で再び汚れを取る
この後水性のクリーナーを使う、有名なのはM.mowbrayのステインリムーバーでも使用可能
これも少量手に取りフットベッドに手を置くくらいの優しさで全体を擦る
※ゴシゴシするのではなくかなり優しく行うのがポイント!
これで奥の汚れも取り除いていく
これだけでかなり光沢も出るし劇的な変化ではないがこれが意外に重要。
そしてクリーナーで汚れの取れたフットベッドにクリームを塗っていく
ただし通常皆さんが使っているような靴クリームだと油分が多く足を置いた時にベタっとしてしまう
なのでここでは水分の多い靴クリームを使用する例えばデリケートクリームと呼ばれるものは使用してOK
有名なもので言うとコロニル1909もホームセンターなどでよく販売されておりこちらも使える。
これも指にクリームをとってるかとってないか…くらいの少量を薄く何度もくるくると回しながら馴染ませていく。
次に鼻緒
今回磨いた雪駄は鼻緒にクロコダイルが使用されている少し特殊な仕様なので今回は爬虫類系の革との相性がいいSaphirのレプタイルクリームを使用する。
大体の靴クリームには有機溶剤が入っており成分的にもともとの汚れなどを浮かす成分が入っているのでクリーナーは使わず慎重に入念に塗り込んでいく。
これだけでも色はより深くなり光沢も驚くほど出てくる。
この時もさらにブラシでオイルを均等に..そして艶を出していく。
そして仕上げにブラシで全体をブラッシングし整える ※ここが意外に重要!
ブラシで始まりブラシで終わるこれがなければケアは始まらない…
ブラシは他の革靴に使用した色クリームなどが付着したものは色の変化や光沢のかすみにつながるのでサンダルや革靴、はたまた服のブラシとしてもNo,No,Yes!Horsehair ブラシが◎!
これで完成。
ご自身で愛でてピカピカにしたい時などに是非お役立てくださいませ。