なぜ、ビスポークを? case 2.

なぜ、ビスポークを?

ビスポーク=オーダー
と、一言でまとめてもオーダーする理由やこだわりは人それぞれ。 

“なぜビスポークを?” と題して
オーダーを決めた理由や仕様をはじめとしたこだわり、色々な想いをインタビュー形式に伺いご紹介。
少しでもビスポークをする時の参考になれば、と思います。

case1.に続き
東京店スタッフの16 (イチロー)がなぜオーダーしたのか?を色々と聞いてみます。

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ロギー : 今回で2回目。前回に引き続きお願いします!

16 : はい、宜しくお願いします!

ロギー : あれからお客様からもお問い合わせ頂いて実際に見に来られたり、オーダーの相談も増えました。ブルーを好きな方は多いですね。

16 : やはり、男性は一度は憧れる色なのではないでしょうか?
カラーレザーは珍しい印象かと思います。が、羽織ってしまえばこちらのもの、コーディネートも難しくないのでオススメです。

ロギー : そうですね、実際にレザーは黒のイメージが強いですよね。
来店されたお客様もNNYのカラーバリエーションを見て、カラーレザーにされる方も意外と多いです。

16 : 好きな色の服を着るとその日テンションも上がってきますからね。
1着目は黒を選ばれる方が圧倒的に多いですが、2着目をオーダーされるのでしたら是非カラーレザーにも挑戦してもらいたいですね。

ロギー : そうですね。イチローは1着目ブルー系で2着目レッド系。素材はネイキッドホース、色はマホガニー、形はダブルライダースですね。
まずは色から聞きましょうか。今回はなぜマホガニーに?

16 : 寒色を着ることが多いので真逆の暖色が欲しいな、と思っていたところにちょうどホースでマホガニーがオーダー可能になったので、ではこれでジャケットを!と…。

ロギー : 1着目の寒色からの2着目に暖色をチョイスしたと。良い色味ですよね。
マホガニーというと、真っ赤というよりは少し赤茶っぽいニュアンスですね。

16 : 本当に赤と茶の間くらいのイメージで手持ちの洋服達ともコーディネートもしやすいです。

ロギー : オーダー時にお手持ちの洋服を把握していると決定もスムーズかもしれませんね。どうスタイリングを組むか、というのも想像しやすいですからね。

16 : ですね。ワードローブ全体の彩りも意識して偏らないように意識してます。出来るだけ、ですが笑

ロギー : では、素材についても聞かせてください。ネイキッドホースをチョイスした理由は?

16 : 1着目のカーフが軽い素材なので、2着目は逆に重たくしたいと思いチョイスしました。ライダースと一言でまとめても素材によってニュアンスが変わってくるのでその違いを楽しみたいなと。あとは、経年変化が楽しめそうというところです。身体に馴染むことによって現れる強い皺が自分だけのものになりそうだな…と思いまして。ゼロから育てたいと笑

ロギー : 確かに一言で 革 といっても、見た目が全然違います。比べて見るとその差は歴然。


マホガニー=ネイキッドホース(馬革) / ブルー=カーフ(仔牛革)

ロギー : ネイキッドホースは1.1mm厚、カーフは0.7mm厚程でその差0.4mm厚ですが皺の入り方も違いますね。
実際着比べてみてどうですか。

16 : バシッと休日一丁羅!であれば1.1mm厚が良いですね。背筋が伸びて強くなった気持ちになれます笑
でも、僕たちは店頭でも着用する事が多く、身体を動かしたりなどを考えると軽い方が楽だなあとついついカーフばかり着てしましますね。
革は楽じゃないものだ!と捉えるか、革でも楽したい!と、どっち派かと言った感じでしょうか。僕は後者ということで。
ロギーさんはどっち派ですか?

ロギー : 無骨でヘヴィーか軽やかコンフォートか。僕も今は後者です笑
店頭でお客様の採寸や試着を手伝わせてもらったりPC操作などに加え…おそらく年齢的な部分も大きいかと…苦笑
どっちが良い、悪いではなくライフスタイルやスタイリングによってお好みを選んで貰えれば宜しいかと。NNYでは厚みのバリエーションもありますので。

16 : 確かに分厚いの憧れていた時期がありましたね笑
色、形、素材に加えて厚みも意識してみるとかなりのバリエーションですよね。

ロギー : ちょっと話がそれましたが笑
厚みの話でしたね。
ネイキッドホースの1.1mm厚と言っても、レザーウェアでは一般的な厚みです。
触った感じではもう既に柔らかいですが着用し始めはどの様なフィッティングでしたか?

16 : ですね。もっと分厚いのありますよね笑
最初は自立(革ジャンが立つ)くらいハリがあり、最初は今よりもタイトな着心地でした。ですが着用につれてどんどん馴染み、柔らかくなりました。
硬い革は馴染んだ時の手懐けてやった感がたまらないです笑

ロギー : 恒例の着用0日目の写真と比較をしてみると…


〈着用0日目〉


〈着用約1年〉

16 : すごい笑 かなり変わってますね。前回の反応と全く同じで申し訳ないのですが笑

ロギー : 平面的な表情が立体的に変わり、部分部分で皺が深く刻まれてますね。あとは襟の開きなども着用者の癖が現れてますね。袖先の方が濃いのはボトムと擦れたり、デスクワークでの擦れでしょうかね。あとは気持ち若干、両肩に擦れがありますけどリュック着用が多い?

16 : その通りです笑 なぜかプロファイリングみたいになってる…。

ロギー : まさにレザーウェアの醍醐味、と言ったところですね。
コーディネートはどの様な感じで組んでるんですか?

16 : インナーにプルオーバーパーカー着て、緩めのパンツが多いですね。リラックス感のあるスタイリングでも締めてくれるのがダブルライダースの良いところだと思います。もちろん今日みたいにモノトーンでまとめる時もあります。

ロギー : パーカーのフードがあるだけでカジュアル感が増すので着崩したりするには良いですね。他にポイントはありますか?

16 : ベースのダブルライダースにはベルトが付いているのですがベルトを排除しました。でも全くフラットなのも寂しいのでベルトのステッチだけ残しています。人間の手の水かきみたいに、名残として。あとはチラっと見えるファスナーテープの色も赤にしたところです。

ロギー : ベルト有りか無しか迷った方に評判良いディテールですよね。裏地がショッキングピンクなのも特徴ですが何か意図が?

16 : ピンクが好きなのと、マホガニーの色味がやや秋冬っぽかったので裏地が明るい色だったら季節感が中和されるかなと笑

ロギー : なるほど、裏地の色も豊富なので素材の印象を中和するチョイスも可能ですよね。ハンガーに掛けた時、チラっと見えるもまた小洒落てます。
ちなみに、日頃のお手入れはどうしてるんですか?

16 : 基本的には着用したらその都度馬毛のブラシで埃を落としつつ表面を磨いています。あとは油分の抜けが気になってきたらスクワランオイル*を少量塗ってます。

ロギー : 定期的に軽くブラシするだけでも結構綺麗なコンディション保てますよね。ファスナーの引手も良い感じになってますね。

16 : そうですね、このジャケットにはかなり雰囲気あってると思います。ツヤツヤで光沢あるのが好みの方はエクセラファスナーをチョイスするのもアリかと。

ロギー : では、最後は前回に引き続き…このジャケットに名前をつけるなら?

16 : 暖色で統一してるのでウォームカラーズダブルライダース。ですかね。
いや、ダブルライダース〜暖色〜にします。ちょっと間を抜かしてみます笑

ロギー : それでいきましょう笑
では、今回はこの辺で。次回は あの革 を用いたジャケットについて色々と聞いてみたいと思います。ありがとうございました。

16 : あの革 ですね!! ありがとうございました。

*NNYオリジナルのケアクリーム。レザーウェアや所作に適した配合にしており、もちろんお手持ちの革製品のお手入れにもお使い頂けます。

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