Show at Tokyo Big Sight 2011

2011年10月13日。
東京ビッグサイトで行われた
ノーノーイエスのファッション・ショー。

今回はレディース・レザーウェアのショー。
ミニマルとカオスがミックスされたレザー・スタイル。

前半の「ミニマル」部分はノーノーイエスの人気シリーズ
「ライダーシリーズ」の新作を中心に構成。

そして後半の「カオス」部分は、
ノーノーイエス代表の橋本が
インスピレーションのままに即興で形作っていく「作品」。
ここであえて「作品」と呼んだのは、1点モノだから。
形も素材も、色も加工も、製法も全て唯一無二のモノ。
アブストラクト(抽象的)なインプロビゼーション(即興)・レザー。


ノーノーイエス代表・橋本が語る
ファッッション・ショー前夜の想い・・・

建築家・安藤忠雄氏の言葉に
「僕らは、建築を作らせてもらえる時期がある」というのがある。
レザーウェアにとって今は超繁忙期ということで
とんでもなく目まぐるしい日々が続いている。
しかも明日(正確に言えば今日)はファッッション・ショー当日である。
しっかり睡眠をとることが大事であるのだが
早朝起きなので寝ちゃうと起きるのに自信が無い。
なので起きている。
私的にこの秋5つの大きなプロジェクトが控えてる中のひとつである。

思い出すのはレザーを独学でやり始めた6年前のこと。
右も左も分からずただ造りたいという気持ちだけで始めた。
師をもたず取引先もなく工房もなく道具もなく当然金もなく。
ないないずくし、何も分からず、何も知らずに
ただやりたいという気持ちだけで始めたあの頃。
まさかオファーやオーダーにこんなに追われるとは夢にも思わず。
レニークラヴィッツが着るなんてことも
ファッションショーをやることも全く予想だにしなかったあの頃、
自宅でひたむきに革を叩いていると近隣から苦情の嵐が。
しかたがないので神戸港まで歩いていってハンマーをひたすら叩いてた。
そうすると警察から職務質問されてってのもしばしば。。。。
ただやりたいがためにやっていた。
オファーもなければオーダーもない。
なんにも期待もされてないし。
むしろ社会にとっては無駄以外の何者でもない。
ただ自らの内なる欲求。 ただそれだけ。。。

そうこうしてると徐々にオーダーがやってきて 徐々に徐々に増えていった。
そして東京進出とは名ばかりの出陣が4年前。
土地勘も知り合いも全然なくて。
右も左もまたもや分からない状態。
東京という街からするとただただ前のめりに
革を造る関西人として前進するしかなかった。

明日のファッションショーは東京にあるタンナーさんや加工屋さん、
問屋さんのPRの一環としての事業である。
いわばクライアントは東京都ということ。
東京都のために東京でしかできない特異性を
レザーウェアの中に取り入れてピーアールするのはもちろん責務であるが
同時に2つの実験も忍び込ませている。
ひとつはレザーの本質を突き詰める種を。
もう一つは世界から見た時の日本人のアイデンティティの独自性の種を。
この2つの試みは公ではじめての発表ではあるが
この種を育てるロードマップは描けているので
しっかりと花を咲かせたいと真摯に前進する。

安藤氏の言葉を借りれば
「僕らは、革を造らせてもらえる時期がある」というのが今なのかもしれない。
良き理解者に恵まれ、良きクライアントに恵まれ、
良き取引先に恵まれ、良きお客さんに恵まれ、
良き地域に恵まれ、この上なく幸せである。
関わる方々には感謝の気持ちでいっぱいであるし
特に不眠不休でともに行動するノーノーイエッサーには感謝しきれない。
そうこうしてるとオーダーに追われ、時間に追われ、追われ追われが終わらない。
その中でいい仕事を追求してやり抜くしかない。それも青春ということである。
僕らは、革を造らせてもらえる時期なのかもしれないが
しっかりと次へとつながるライフスタイルを想像する喜びを噛み締めないといけない。

***
ちなみに革を「つくる」というのは「作る」ではなく「創る」でもなく
「造る」というのが正解である。
インディアンの血をひく知人が教えてくれた。
「make」でもなく「creation」でなく「build」である。
いにしえより、それは建造物かのごとく
霊的な何かを宿し大いなるものをつくってかの志である。
レザービルドという響き、、、、
う〜〜〜〜んやっぱりロマンチックだ